お知らせ
能登復興支援事業 一次公募の全ての採択事業がスタートしました
吉川晃司さんと布袋寅泰さんによるロックユニット「COMPLEX」からいただいたご寄附を契機に、企業等から寄せられる寄附金の受け皿として石川県が創設した「能登復興応援基金」を活用し、災害を乗り越え能登の未来を創る先導的な取り組みへの助成先団体の公募を2025年2月から3月にかけて実施しました。
審査の結果、6つの助成先が決定しましたのでお知らせいたします。
1:アーバンスポーツを中心とした子どもたちの居場所づくり

実施主体:一般社団法人NOTO PLAYGROUND (代表:谷 遼典/輪島市)
助成金額:1億4千万円
事業期間:R7.8月 ~ R10.3月
事業概要
- 学校の校庭に仮設校舎が建ち、児童館や公民館が被災して使えないなど、地震・豪雨で子どもたちが思い切り体を使って活動できる場所が減ってしまったため、子どもたちがのびのびと遊べる場所として、アーバンスポーツを気軽に楽しめる施設「NOTO COMPLEX PLAYGROUND」を整備
- 3×3バスケットボールエリア、スケートボードエリア、ダンスエリアを設置(利用料:無料(利用は原則子ども))
- 能登をホームタウンとするプロ3×3バスケ女子チーム「ECHAKE-NA NOTO」や、県内の競技団体とも連携し、プロを招いたスクールの開催や、イベントなども実施
場所:輪島市宅田町(商業施設「ワイプラザ」敷地内の空き店舗を改修)
2:親子の活動・交流の拠点づくり 【珠洲市】

実施主体:特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン (代表者:大西 健丞/広島県)
助成金額:7千2百万円
事業期間:R7.10月 ~ R10.3月
事業概要
- 公共施設の被災、仮設住宅の建設により子供たちの活動場所が著しく減少したこと、人口流出により地域コミュニティが弱体化したことから、子どもたちや未就学児を持つ親子が集える場所として、交流拠点を整備
- 木製の滑り台等の遊具を設置するとともに、ライブラリエリアなども整備(利用料:無料)
- 併設する「珠洲市健康増進センター」とも連携し、子育てに関するイベントも実施
場所:珠洲市上戸町
3:「宝立七夕キリコ祭り」復興プロジェクト 【珠洲市】

実施主体:宝立七夕キリコ祭り復興プロジェクト実行委員会 (代表者:多田 進郎/珠洲市)
助成金額:8千8百万円
事業期間:R7.10月 ~ R9.10月
事業概要
- 津波によって保管庫が損壊し、6基のうち5基のキリコが流出
- 2年後の本格開催に向けて、復興キリコ1基を新たに制作するほか、観客席やステージの機能も備えた保管庫を整備
- 祭り再開までの進捗状況を発信し、観光客を呼び込むための祭りのPRにも取り組む
場所:珠洲市宝立町(保管庫整備「見附島シーサイドキャンプ場」敷地内)
4:奥能登アーティスト・イン・レジデンス 【珠洲市】

実施主体:株式会社アートフロントギャラリー (代表者:北川 フラム/東京都)
助成金額:5千万円
事業期間:R7.10月 ~ R10.3月
事業概要
- 様々なアーティストを招へいし、一定期間滞在して作品制作などを行う「アーティスト・イン・レジデンス」を実施
- 地元の素材や文化などと結び付け、地域の特性を活かした作品を制作
- そのための拠点となる活動・滞在施設を整備するほか、地域住民と交流するワークショップなども実施
場所:珠洲市飯田町(旧金物店を改修して活動・滞在拠点を整備)
5:七尾牡蠣の養殖事業の拡大とブランド化 【七尾市】

実施主体:石川県漁業協同組合七尾支所 青壮年部 (代表者:竹内 大生/七尾市)
助成金額:4千万円
事業期間:R7.10月 ~ R10.3月
事業概要
- 石崎漁港の「七尾牡蠣」の養殖設備を拡充し、生産体制を強化するため、養殖かごや作業台船、引揚機などを整備
- 生食用で身が大ぶりなのが特徴で、観光客らがその場で味わうことができる牡蠣小屋も整備
- 観光客向けの体験プログラムの開発や、漁業者向けの養殖方式の技術研修にも取り組む
場所:七尾市石崎町(石崎漁港)
6:能登日本酒蔵復活プロジェクト 【輪島市・能登町】

実施主体:能登日本酒蔵復活プロジェクト実行委員会 (代表者:川名 正顕/東京都)
助成金額:5千万円
事業期間:R7.11月 ~ R10.3月
事業概要
- 被災した能登の酒蔵の「銘柄の流通を止めない」「キャッシュフローを止めない」「味の記憶を止めない」ことを目的とした醸造支援プロジェクトの継続
- 能登の酒のファンを増やすためのイベント開催、販路拡大などに取り組むことに加え、将来的な能登での酒造りの在り方について検討
- 参加酒蔵 (4蔵):日吉酒造店【輪島市】、鶴野酒造店【能登町】、松波酒造【能登町】、白藤酒造店【輪島市】 ※今後増える可能性あり
